イラブ料理
Irabu(Sea snake) food 〜 Okinawa Japan
巳年である!21世紀である!
…とまぁ、いろいろ考えた末、2001年の年賀状は“イラブ”です。
猛毒を持つ沖縄のウミヘビ。那覇の国際市場に行けば、とぐろ状、棒状の薫製が売られています。
さて料理法は…
の前に、まず、これを東京で手に入れるのは不可能だということを報告しておきましょう。今回は馴染みの沖縄料理屋さんに頼んで、“棒状”のものを現地直送で手に入れました。
届いたのは、真っ黒なウミヘビの薫製。これを鋸で切って、6時間焚いて、別に焚いたトン足や昆布と併せて… というのが概ねの作り方なのですが、途中でイラブの骨を抜いて巻直すというエラく面倒な作業が入ります。結局は二日がかり。ここ数年続いた
“MSLAB の干支の料理”の中では、最も手間の掛かる物でした。
昆布だしとイラブの薫製だけで焚いた煮汁を“イラブシンジー”と呼びます。
“シンジー”は、おそらく“センジ(煎じ)”でしょう。これは強力です(一口口にしただけで、心臓バコ!バコ!)! あとトン足やらと併せていくと、とにかくクセの強い鰹節って感じですね。ウミヘビの肉自体は、二日掛けて煮ていく内に食べやすいものになります。知らない人には「野鳥の肉」と言えば通るほどです。
恐竜は自然環境の変化に対応して鳥類へと進化したとか… 一方では、トカゲ・蛇の類として生き延びたのは事実でしょう。沖縄のイラブに恐竜のDNAは伝わっているのでしょうか…
伝わっているのだとしたら“イラブシンジー”は3億年の味!?