mslab 干支の料理
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バレンシア風パエリア
Paella Valenciana

バレンシア風パエリア

mslab恒例の「干支のお料理」、1999年は卯年ということで動物愛護系の方からは眉をひそめられそうな料理にならざるを得ません。一時は“リンゴの兎”も考えたのですが、これまたグルメ系から「手抜きだ!」と批判を浴びそうですし…

というわけで、選んだ料理は“Paella Valenciana(バレンシア風パエリア)”です。バレンシア地方のパエリアには必ず兎とカタツムリが入ると知り、早速挑戦です。

日本には、「兎と亀」という組み合わせで童謡や童話がありますが、スペインでは兎の相方はカタツムリ。亀同様、ゆっくりと歩むというのが面白いですね。「兎とカタツムリ」という組み合わせは、純粋に味だけで決まったものではなく、何らかの教訓を含むのかも知れません。

さて兎肉… フランスやスペインでは普通の市場で売っていますが、日本ではなかなか手に入りません。有ってもプロ向けの10キロ単位だったりと、入手は困難を極めたのですが、結局、板橋に国産兎肉を1羽単位で小売りする店を発見。値段は1s当たり1000円ですから、安いですね。

Paella Valencianaの作り方は普通のパエリアと同じですから省きますが、丸ごとの骨付き兎を捌く作業は、さほど難しくなかったことを報告しておきます。

兎肉の味は鶏肉に近いもので上品な味わいです。因みに、兎を“羽”で勘定するのは、獣肉を食べることを禁じられていた仏教の僧が、鳥と称して誤魔化して兎を食べるためだったとか… 現在の日本では決してポピュラーな食材ではありませんが、「聖職者が嘘をついても食べたがった美味しい肉」でもあるのです!


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