台湾映画『霧のごとく(原題:大濛)』
映画は1953年の台湾南部、田舎町の嘉義から始まる。 サトウキビ畑に隠れ住む民主活動家の青年阿雲(アグワン)が官憲に見つかり逮捕される。 映画の主役は阿雲の妹阿月(アグエー)だ。ケイトリン・ファンが演じる。 話題の台湾映 […]
今、『リチャード三世』を観て何を考える…
このところシェークスピアづいています。映画『ハムネット』、ナショナルシアターライブ『ハムレット』、そして、PARCO劇場『リチャード三世』(演出:森新太郎/主演:吉田羊)。圧倒的にリスペクトしているわけではないので、偶然 […]
『オールド・オーク(THE OLD OAK)』はケン・ローチ自身だ
外で呑むときは9割方ひとり呑みだ。「1人で呑んでて楽しい?」とよく聞かれるが、「私にとって呑み屋は社会の窓だから」と答えることにしている。 カウンターに座ってオーナーシェフや女将さん、板前さんなどとよもやま話を…というの […]
『ハムレット』ナショナル・シアター・ライブ2026
ナショナル・シアター・ライブ2026『ハムレット』(演出:ロバート・ハスティ)を映画館のライブビューイングで観てきました。2025年9月25日から11月22日にかけてロンドンのリトルトン劇場で上演されたものです。 映画 […]
『HOLDING LIAT(ホールディング・リアット)』は一筋の光明を示したか…
観たいような観たくないような、観たくないような観たいような… 『HOLDING LIAT(ホールディング・リアット)』をやっと観てきました。直訳すると、“リアットを抱きしめて”みたいな意味らしい。 2023年10月7日、 […]
『1975年のケルン・コンサート(KÖLN 1975)』(イド・フルーク監督)
「再現ドラマでしょ?」「いわば近過去時代劇ね」「うまくいってクイーンの『ボヘミアン・ラプソディー』止まり?」 あまり期待していなかった、『1975年のケルン・コンサート(KÖLN 1975)』(イド・フルーク監督)に大感 […]
『ワン・バトル・アフター・アナザー(One Battle After Another)』考
なぜ、『ワン・バトル・アフター・アナザー』と『桐島です』が並んでいるのか? 『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、今年2026年のアカデミー賞で作品賞、監督賞などを受賞。いわゆるオスカー作品。 『桐島です』は東アジア反 […]
『新宿発8時15分』作・演出 三谷幸喜
三谷幸喜の『新宿発8時15分』を観てきました。 1200席を超える日本青年館ホールは完全満席。大爆笑のミュージカル仕立て新作舞台です。 天海祐希、香取慎吾、尾上松也、シルビア・グラブなど超豪華メンバー!15人の俳優が10 […]
『ハムネット』と『ハムレット』
今年のアカデミー賞(第98回)、事実上の次点とも言える『ハムネット』(クロエ・ジャオ監督/マギー・オファーレル原作)を観てきました。 さて、“ハムレット(Hamlet)”と“ハムネット(Hamnet)”だ。 16~17世 […]
『夢みる校長先生』に希望を見た
久しぶりにパイプ椅子で映画を観てしまった! ドキュメンタリー映画『夢みる校長先生』(オオタヴィン監督)。 川崎市総合自治会館で開催された上映会。主催したのは、市内の小中学校の先生方です。 このブログは、『極私的映画日記』 […]
『MERCY/マーシー AI裁判』は、ありがちなサスペンス映画に過ぎないのか…
『MERCY/マーシー AI裁判』(ティムール・ベクマンベトフ監督)。いろいろ考えさせられる映画でした。 近未来のロサンゼルス。AIが司法を担っている。目的は治安統制だ。 ロサンゼルス市警の敏腕刑事のレイヴン(演:クリス […]
『落語家の業』快楽亭ブラックに塡る
★この記事は、かなりのネタバレを含みます。予備知識なしでドキュメンタリー映画『落語家の業』をご覧になりたい方は、最後の2行だけをお読みください(笑)。 快楽亭ブラック。顔と名前だけは知っていたが、詳しいことは知らず。そも […]
『サムシング・エクストラ!』にホンモノの喜怒哀楽を見た
年末にイイ映画を1本観ました。 『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』。 邦題はちょっと長いけど、フランス映画で、原題は『Un p'tit truc en plus』、英語では『A Little So […]
『ネタニヤフ調書 汚職と戦争(The Bibi Files)』は、緻密で真摯なドキュメンタリー映画
話題のドキュメンタリー映画『ネタニヤフ調書 汚職と戦争(The Bibi Files)』を観てきました。 川崎市アートセンターのアルテリオ映像館。113席の約半分が埋まっていた。平日の昼間としては、まぁまぁの入りだと思う […]
『黒川の女たち』は満蒙開拓の真実を語る
『黒川の女たち』(松原文枝監督)を観てきました。 吉祥寺UPLINK。当日早朝にオンラインで席を予約したが、その時点では、けっこうガラガラ。「あまり入ってないのかな…」と思ったが、実際に映画館に足を運ぶと… 平日の昼間な […]
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(The Phoenician Scheme)』ウェス・アンダーソン監督
不思議な映画を観てきました。 https://zsazsakorda-film.jp/ 監督はウェス・アンダーソン(Wesley Anderson)。現実離れしたストーリーを独特の美的感覚で描く映像作家として知られていま […]
ロバート・レッドフォード追悼②『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜 (All Is Lost)』
ロバート・レッドフォード追悼、第2弾は、『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜 (All Is Lost)』です。 2013年公開のアメリカのインディーズ系映画で、J.C.チャンダー監督。 撮影は2012年なので、レッド […]
ロバート・レッドフォード追悼①『さらば愛しきアウトロー(The Old Man & the Gun)』
ロバート・レッドフォード。 私としては、どうしても乗り切れない俳優だった。 「だって、演技がイマイチなんだもん!」と公言していた。 『明日に向って撃て!』は事実上のメジャーデビューなので、ポール・ニューマンに及ばないのは […]
『宝島』(大友啓史監督)
大友啓史監督『宝島』を観た。 この映画は、エンターテインメントです。ただ、きわめて重大なテーマを孕んだ超社会派エンターテインメントなのです。 それを踏まえて… 191分という長尺。しかし、スクリーンからひとときも目が離せ […]
『遠い山なみの光』石川慶監督
一体何年ぶり、いや、何十年ぶりだろうか… ロードショーの初日に映画を観た。 『遠い山なみの光』。カズオ・イシグロ原作、石川慶監督。日本・イギリス・ポーランドの3か国共同製作だ。 カズオ・イシグロに興味があり、吉田羊の大フ […]
『木の上の軍隊』平一紘監督
映画、『木の上の軍隊』を観てきました。7月25日に全国封切り。油断してたら近くでの上映が終わってしまって… 吉祥寺UPLINKの最終日に駆け込みました。 実話がベースにあり、原案は井上ひさし。沖縄戦で最前線のひとつとなっ […]
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を観てきました。 近くのシネコンの大きめの箱。朝一だったので観客は6~7人。贅沢な気分で存分に楽しめた。子ども連れは吹き替え版に行くので、字幕版は余裕だったのかも知れない。 ジュラク […]
『蟻の兵隊』(池谷薫監督/2006年公開作品)
少し前の映画なので、書こうか書くまいか悩んだのですが、やはり書きます。 『蟻の兵隊』(池谷薫監督/2006年公開)。 ズッと観たいと思っていて、観られなかった映画。ポレポレ東中野の戦後80年リバイバル上映に足を運んだ。平 […]
『アジアのユニークな国』山内ケンジ監督
謎の映画を観てしまった。 『アジアのユニークな国』。山内ケンジ監督の最新作。 純粋社会派深刻喜劇と銘打っているが、そんなジャンルあったか?(笑) ひと言で言うと、「政治(Politics)✕性事(Sex)」という構成的な […]
『昭和から騒ぎ』三谷幸喜 翻訳・演出
三谷幸喜 翻訳・演出『昭和から騒ぎ』を観てきました。原作はシェークスピアの喜劇『から騒ぎ』です。 シェークスピア作品を日本を舞台に再構築する試みは、黒澤明の『蜘蛛巣城』『乱』、蜷川幸雄の『NINAGAWA・マクベ […]
『やなぎにツバメは』作:横山拓也 演出:寺十吾
作:横山拓也、演出:寺十吾、『やなぎにツバメは』を観てきました。 改装なったけど、なんとなく懐かしい紀伊國屋ホールで。 ちょっと苦手なホームドラマカテゴリーでしたが、どうしてどうして、1時間45分、目一杯楽しめました。 […]
『チネチッタで会いましょう(IL SOL DELL' AVVENIRE)』ナンニ・モレッティ監督
なんとも不思議な、そして興味深い映画を観てしまった。『チネチッタで会いましょう』。 『息子の部屋』でカンヌ映画祭パルムドール受賞し、『ローマ法王の休日』などでも知られるナンニ・モレッティが監督、そして主演を務める。 ロー […]
『桜の園』ケラリーノサンドロヴィッチ演出
世田谷パブリックシアターで、ケラリーノサンドロヴィッチ演出『桜の園』、観てきました。 言わずと知れた、チェーホフの大傑作! 天海祐希、荒川良々、緒川たまき、大原櫻子、井上芳雄、浅野和之… 豪華キャストです。 チェーホフ自 […]
『夫婦パラダイス』作・北村 想 演出・寺十 吾
敬愛する劇作家、北村想の最新作『夫婦パラダイス』を観てきました。 これ、傑作! 舞台は近未来の大阪河内あたり。対岸には国営賭博場が開業している。その名も「IR paradise」。 主役は尾上松也演じる是野洲柳吉(これや […]
