和紅茶はノープレスで

日本の発酵茶。碁石茶に比べると歴史は新しいですが、和紅茶のお話… 最近、日本産の紅茶に注目しています。いわゆる“和紅茶”。気候の関係で、日本列島では、世界で主流のダージリンやアッサムといった茶木は育たないそうです。主に使…

日本列島にも発酵茶がある

ひとつひとつの四角は、塩昆布と同じくらいの大きさ。 しかし、塩分はありません。これはお茶。それもかなり古くから伝わる日本茶の一種です。 碁石茶(ごいしちゃ)。高知県の山間部(長岡郡大豊町)だけで作られています。 筵に並べ…

“奇跡のぐい呑み”は、備前の引き出し黒

いささか手前味噌になってしまい恐縮ですが、最近入手したこの器、“奇跡のぐい呑み”と勝手に呼んでいます。 溶岩が成り行き任せで固まって、たまたまうまい具合に凹みができて、それがまたうまい具合に、ポロッと折れてできたような……

玉緑茶考 プラス フランス人から買う日本茶

最近、玉緑茶(たまりょくちゃ)というのをよく飲んでいます。「ぐり茶」と呼ばれることもあります。 製法は、途中までは煎茶と同じですが、精揉(茶葉の形を細長くまっすぐに整える)工程がないので、茶葉が丸いぐりっとした形をしてい…

フキノトウを採取

今年もわが家の猫の額の庭でフキノトウを収穫。いや、野生だから採取か。去年は5個しか採れなかったけど、今年は10個近くゲット。タイミングよく見つけられたので。 さっそく蕗味噌にして、鰆に載せて焼いた。美味い! しかし、フキ…

釜炒り茶という日本茶

「釜炒り茶って知ってますか?」と聞くと、「なにそれ?」という人と、「常識でしょ!」という人と、大きくふたつに分かれるのではないでしょうか。 日本茶(煎茶)は、摘んだ直後に蒸すことで酸化を防いでいます。抹茶の原料になるてん…

灯台もと暗し

灯台もと暗しでした。 わが家からきわめて近いところに、東京の名酒があったのです。東村山市の豊島屋酒造。醸造を始めたのは昭和初期ですが、ルーツは1596年に江戸の神田鎌倉河岸で始めた一杯飲み屋だというのが、なんとも嬉しい。…

古備前よりも昔の備前焼

最近気に入っている器。備前焼の湯呑みです。色はホントに灰色。 備前焼が赤茶色の独特の色合いになったのは、鎌倉時代だといわれます。その後、室町、桃山の時代に茶道と出会うまでが『古備前』。 呼び方がややこしくなりますが、古備…

東京の名水 東京の酒

評判の好い東京西多摩野崎酒造の『喜正(きしょう)』をやっと飲むことができました。 立川のそば屋で出会った純米吟醸はグレープフルーツを思わせる果実香(吟醸香)で、「これが噂の喜正か!」と唸るのみ。帰りに立川駅の成城石井に寄…

上燗徳利という道具

最近入手した錫の上燗徳利。錫の酒器というとチロリが浮かびますが、珍しく典型的な徳利型。大阪錫器の製品です。新品では2万円以上しますが、骨董市で1/10以下の値段で入手。おそらく、骨董屋主人の目利き違いでしょう(笑)。ずっ…

東京の酒もなかなか

散りゆく桜に涙してというわけではないが、なんとなくラベルに惹かれて、今宵の一杯は嘉泉(かせん)の『東京和醸』。 淡麗系。精米歩合は60%とやや低めですが、糠臭さはなく、ほのかな酸味と果実香が心地よいです。 初めての酒は、…