灯台もと暗し

灯台もと暗しでした。 わが家からきわめて近いところに、東京の名酒があったのです。東村山市の豊島屋酒造。醸造を始めたのは昭和初期ですが、ルーツは1596年に江戸の神田鎌倉河岸で始めた一杯飲み屋だというのが、なんとも嬉しい。…

古備前よりも昔の備前焼

最近気に入っている器。備前焼の湯呑みです。色はホントに灰色。 備前焼が赤茶色の独特の色合いになったのは、鎌倉時代だといわれます。その後、室町、桃山の時代に茶道と出会うまでが『古備前』。 呼び方がややこしくなりますが、古備…

上燗徳利という道具

最近入手した錫の上燗徳利。錫の酒器というとチロリが浮かびますが、珍しく典型的な徳利型。大阪錫器の製品です。新品では2万円以上しますが、骨董市で1/10以下の値段で入手。おそらく、骨董屋主人の目利き違いでしょう(笑)。ずっ…

東京の酒もなかなか

散りゆく桜に涙してというわけではないが、なんとなくラベルに惹かれて、今宵の一杯は嘉泉(かせん)の『東京和醸』。 淡麗系。精米歩合は60%とやや低めですが、糠臭さはなく、ほのかな酸味と果実香が心地よいです。 初めての酒は、…

広島の八反錦と佐渡の朱泥焼締め

    今宵の一杯は『華鳩』。広島、呉の酒です。 八反錦純米吟醸中汲み。「中汲み」というは、絞りはじめの「あらばしり」でもないし、最後に絞りきるため度数と雑味が強くなる「責め」でもないと。まぁ、日本酒…

フキノトウが出た

わが家のネコの額の庭にフキノトウを発見! 葉っぱ(萼?)が開いてしまっていたので、「遅かったか…」と。「フキノトウは蕾で」という先入観を持っていました。 しかし、ちょっと調べてみたら、「花が咲いても大丈夫」、中には「花が…

冬の日本海は美味しい!

セイコ(勢子)ガニ。ズワイガニの雌で、資源保護のため11月上旬から12月末までしか獲ることができない日本海の貴重な冬の味覚です。 なかなか東京では手に入らないのですが、近所のスーパーで発見!一杯数千円から、下手すると1万…

ジョージアの白ワイン

グルジア改めジョージアのワイン。赤は何度か飲んだことがありますが、白は初めて。ブドウを皮、種、茎ごと素焼きの壺=クヴェヴリ(QVEVRI)に入れ、さらにそれを地中に埋めて、発酵、熟成するそうです。この製法もまたクヴェヴリ…

磨きすぎない日本酒もまた良し

こざっぱりとしたラベルと、酒米が雄町(おまち)だというのに惹かれて、初めて買った『ふた穂』。奈良の長龍酒造です。雄町発祥の地、岡山県の高島地区(現在の岡山市中区の一部)産の酒米を使っています。 際立った特徴はありませんが…

鰹の塩締め

最近、はまっているもの… 魚の塩締め。 刺身用のさくに焼き魚よりもやや強めの塩をして、ペーパータオルとラップで巻いて冷蔵庫に2~3時間。流水でサッと表面を流して、ふたたびペーパータオルで水分をぬぐい取るという調理法です。…

初筍

ちょっと遅くなってしまいましたが、自宅で調理した今シーズンの初筍。福岡産でした。 あく抜きは、野崎洋光さんの大根卸し汁を使う方法。大部分を筍ご飯にして、穂先を焼き筍に。去年までは、木の芽味噌を乗せて焼き上げてましたが、今…