謎のセイコガニ

セイコガニが一杯198円! 例年なら最低でも1000円前後、高いときは1980円なんてこともあったのに…   セイコガニとは卵を抱えたズワイガニの雌のことで、地方によって、セコガニ、香箱ガニなどとも呼ばれます。…

『帰れ、鶏肉へ!』という名の亡命ロシア料理

『帰れ、鶏肉へ!』という料理が少しばかり話題になっています。 毎日新聞の小国綾子記者が、2021年6月12日に投稿したツイートがキッカケでした。紹介されたレシピは、『亡命ロシア料理』という本に基づいています。 この『亡命…

絞り出しという茶器

和モダン系の器に手を出すのは珍しいのですが、これはよかった。信楽焼です。 “絞り出し”という急須の一種。取っ手もなければ茶漉しもない。本体と蓋の間の隙間から文字通り絞り出す感じ。 中国茶器の蓋碗(がいわん)に近いです。 …

なぜかハンガリー風パプリカチキン

時々作りたくなるハンガリー風パプリカチキン。 ハンガリーには行ったことはない。 ロケでノルマンディーのエトルタに行ったことがある。モネの奇岩の絵で有名な場所。 エトルタはそこそこの観光地でホテルが高いので、泊まったのは隣…

もう1本の日本酒映画

ひとつ前の記事で言及したドキュメンタリー映画『カンパイ!日本酒に恋した女たち』には前作があります。『カンパイ!世界が恋する日本酒』で、監督は同じ小西未来さんです。 主な登場人物は男性3人で、 ジョン・ゴントナー:日本を中…

八反草と女性杜氏

酒は東広島安芸津にある今田酒造の『富久長(ふくちょう) 純米吟醸 八反草(はったんそう)』。八反草は酒米の名前で、初めて出会いました。 広島には、“八反”が付く酒米が何種類かあります。少し名が知れているのは八反錦。これは…

煎茶と桜餅

湯飲みに口を近づけた。桜餅の香りがほのかに漂う… なにやら複雑な気分で迎える桜の季節。首相主催の桜を見る会が中止になったのはヨシとしましょう。しかし、その闇は、ひとつも暴かれていない。 毎年この季節、桜の開花に先行して、…

鰤雑煮は厳冬の日本海の味

わが家の新年は、『鰤雑煮』なしでは明けません。 鰤雑煮は、福岡、長野県(松本周辺)にもありますが、ウチのは出雲風。鳥取県伯耆地方の山奥出身の父親が伝えたものです。 餅は、関西風の丸餅。 主役の鰤は、年末に運良く入手できた…

2020年干支の料理は、「女貞子鶏湯」

新年に発表し続けている『 干支の料理 』。26回目になりました。2020年は子年。十二支最大の難関が3回目を迎えました。 ウェブや文献などいろいろ調べて、たどり着いたのが、「ネズミモチ」。街路樹として植えられることもあり…

“奇跡のぐい呑み”は、備前の引き出し黒

いささか手前味噌になってしまい恐縮ですが、最近入手したこの器、“奇跡のぐい呑み”と勝手に呼んでいます。 溶岩が成り行き任せで固まって、たまたまうまい具合に凹みができて、それがまたうまい具合に、ポロッと折れてできたような……

フキノトウを採取

今年もわが家の猫の額の庭でフキノトウを収穫。いや、野生だから採取か。去年は5個しか採れなかったけど、今年は10個近くゲット。タイミングよく見つけられたので。 さっそく蕗味噌にして、鰆に載せて焼いた。美味い! しかし、フキ…