“奇跡のぐい呑み”は、備前の引き出し黒

いささか手前味噌になってしまい恐縮ですが、最近入手したこの器、“奇跡のぐい呑み”と勝手に呼んでいます。 溶岩が成り行き任せで固まって、たまたまうまい具合に凹みができて、それがまたうまい具合に、ポロッと折れてできたような……

灯台もと暗し

灯台もと暗しでした。 わが家からきわめて近いところに、東京の名酒があったのです。東村山市の豊島屋酒造。醸造を始めたのは昭和初期ですが、ルーツは1596年に江戸の神田鎌倉河岸で始めた一杯飲み屋だというのが、なんとも嬉しい。…

東京の名水 東京の酒

評判の好い東京西多摩野崎酒造の『喜正(きしょう)』をやっと飲むことができました。 立川のそば屋で出会った純米吟醸はグレープフルーツを思わせる果実香(吟醸香)で、「これが噂の喜正か!」と唸るのみ。帰りに立川駅の成城石井に寄…

上燗徳利という道具

最近入手した錫の上燗徳利。錫の酒器というとチロリが浮かびますが、珍しく典型的な徳利型。大阪錫器の製品です。新品では2万円以上しますが、骨董市で1/10以下の値段で入手。おそらく、骨董屋主人の目利き違いでしょう(笑)。ずっ…

東京の酒もなかなか

散りゆく桜に涙してというわけではないが、なんとなくラベルに惹かれて、今宵の一杯は嘉泉(かせん)の『東京和醸』。 淡麗系。精米歩合は60%とやや低めですが、糠臭さはなく、ほのかな酸味と果実香が心地よいです。 初めての酒は、…

広島の八反錦と佐渡の朱泥焼締め

    今宵の一杯は『華鳩』。広島、呉の酒です。 八反錦純米吟醸中汲み。「中汲み」というは、絞りはじめの「あらばしり」でもないし、最後に絞りきるため度数と雑味が強くなる「責め」でもないと。まぁ、日本酒…

芳醇旨口のスパークリング

やけに人気の日本酒、『獺祭(だっさい)』。山口県岩国の旭酒造です。 杜氏無し、コンピュータコントロールの酒造りで注目され、磨き二割三分とか三割九分とか、山田錦を磨き上げた吟醸酒を自慢にしています。吟醸香と言われる果実香が…

磨きすぎない日本酒もまた良し

こざっぱりとしたラベルと、酒米が雄町(おまち)だというのに惹かれて、初めて買った『ふた穂』。奈良の長龍酒造です。雄町発祥の地、岡山県の高島地区(現在の岡山市中区の一部)産の酒米を使っています。 際立った特徴はありませんが…

松江の李白

きょうの日本酒は、これ!頂き物の“李白 純米大吟醸 新宿八雲”。 李白酒造は松江の酒蔵で、以前から好きでした。“新宿”は“しんじゅく”ではなく“しんしゅく”と読むそうですが、そのいわれには、たどり着けず(新宿の京王百貨店…

錫のチロリ

買ってしまった!錫のチロリ。 ずっと欲しかった大阪・錫半のものが、池袋西武の骨董市に格安で。最新のデザインではありませんが、それが良いのです! なんぼでっか?不粋なので具体的な値段は明かしませんが、もし、今、新品があると…

その名は Début

珍しい日本酒を飲みました。 福岡県久留米市、若竹屋酒造場の『Début』。家の近所にある、ちょっとこだわりの酒屋で購入。曰く「ワインの味わいを目指した日本酒らしいです」と。 なるほど、瓶はワインボトル様で、ラベルはまさに…