セイコガニが一杯198円!
例年なら最低でも1000円前後、高いときは1980円なんてこともあったのに…
セイコガニとは卵を抱えたズワイガニの雌のことで、地方によって、セコガニ、香箱ガニなどとも呼ばれます。雌を獲りすぎてしまうとズワイガニ資源が枯渇するので、漁期は毎年11月6日から12月末までの2ヶ月弱に限られています。
セイコガニの魅力は、何と言っても、「内子」、「外子」と呼ばれる2種類の卵。甲羅の内側にある内子が成熟すると、お腹の下に移動して外子になります。濃厚な味わいの内子。プチプチとした食感が楽しめる外子。どちらも堪えられない美味しさです。
しかし、この時期には魚屋にないはずのセイコガニがなぜ? それも格安で。
死蔵されていた冷凍物を放出?いえいえ、“活け”です。口から泡を出したり、僅かにハサミを動かしたり、生きているのです。
密漁か?密輸か?とも疑いたくなります(笑)。
調べてみると…
このセイコガニは、いわゆる本ズワイガニではなく、近縁種のオオズワイガニの雌でした。私の味覚では、本ズワイのセイコガニとの違いは分かりません。抜群に美味しいです!
オオズワイは、ベーリング海、アラスカ沿岸域や北海道沿岸に生息。近年、大量発生して、カレイ漁の刺し網をボロボロにしてしまうなどの被害が発生。北海道の漁師には厄介者扱いされています。カニ好きとしてはもったいな~い!となりますよね(笑)。
オオズワイのセイコガニが全国的に流通するようになったのは、ここ数年のことで、本ズワイの名産地の福井や鳥取でも人気になっているそうです。
さて、活けのセイコガニを手に入れたら、大急ぎで蒸し上げます。蒸籠で15分。これで全て完了!あとは晩酌を待つのみです。
今宵は、最近人気を集めている三重鈴鹿の『作(ざく)』と合わせました。心地よい果実香、果実味がセイコガニの旨味と絡んで最高!と報告しておきます。