京丹後市の木下酒造と言えば『玉川』。
杜氏がイギリス人のフィリップ・ハーパーさんということで、なにかと話題になっています。
映像や印刷物でハーパーさんが日本酒に注ぐ熱い思いは知ってました。
しかし、まず『玉川』が入手できん!
…なんて悩んでいたら、割と近くの駅に『玉川』を扱う酒屋があることを知った。
まずは4合瓶を試そう!
ということで、薦められたのが、「純米吟醸 無ろか 手つけず原酒 五百万石」。
発酵中に生まれた炭酸ガスごと原酒を絞り機の出口で手詰めしたという(通常、発泡日本酒は瓶内2次発酵。シャンパンも同じ)。
「これはイイ!」と伸ばしかけた手を少し引いたのは、酒米が五百万石だと目に入ったから。玉川の手つけず原酒シリーズは、雄町、祝、五百万石など様々な酒米によるものがあるそうだ。
で、五百万石と言えば一般的には淡麗系。あまり好みの酒ではない。
しかし初めて出会った玉川。買うしかない!と決断。
飲んでみて…
いや~ これは旨い!本来、蔵人しか味わうことのできない発酵最終段階に残る微発泡。瓶内2次発酵は取って付けたものと感じてしまう。
案じていた五百万石の淡麗はまったくなし。濃厚とは言えないが、豊潤。
しっかりと米の味と香り。そして発酵樽の中で生まれた微発泡。堪えられません!
しばらく、玉川に塡ってみるかな!