もう1本の日本酒映画

ひとつ前の記事で言及したドキュメンタリー映画『カンパイ!日本酒に恋した女たち』には前作があります。『カンパイ!世界が恋する日本酒』で、監督は同じ小西未来さんです。

主な登場人物は男性3人で、
ジョン・ゴントナー:日本を中心に活動する日本酒伝道師(アメリカ・オハイオ州クリーブランド市生まれ)
フィリップ・ハーパー:京丹後市久美浜『木下酒造』の杜氏(イギリス出身)
久慈浩介:岩手県二戸市『南部美人』の五代目蔵元

Amazon Prime Videoで観られます。

この映画も音楽を使いすぎていて、ややもったいない感じはありますが、登場人物たちの“勢い”はダイレクトに伝わってきます。
ゴントナーさんの日本酒Loveは半端じゃありません。
ハーパー杜氏のチャレンジ精神とド根性には頭が下がります。
久慈浩介さん。すべてに熱いです。

“恋した女たち”は悪く言えばシンプルなサクセスストーリー。“恋する日本酒”のほうは、深い挫折とか葛藤があってストーリーにうねりがあります。
1つだけネタばらしをすると、東日本大震災がらみのエピーソードは、よく取材していたし、まとめかたも見事でした。何度かホロッときました。

で、この映画を観て飲みたくなった日本酒!
なんといっても木下酒造の『玉川』です。イギリス出身、それもオックスフォード卒の杜氏が造る酒。いやが応でも興味が湧きます。
玉川 京都府丹後の蔵元 | 木下酒造有限会社 (sake-tamagawa.com)
熟成酒と常温管理がこの蔵の特徴で、生酛や山廃といった自然仕込みが中心。
そして、(すべてのアイテムではありませんが)杜氏が上燗で飲むことを推奨している!一般的に、上燗は45℃と言われますが、映画の中でハーパー杜氏は、もっと高い温度で飲むことを薦めてました。これは正直驚き!
果たして目から鱗が落ちるか… 飲んでみなくては分かりません(笑)。

木下酒造は蔵元直の通販がないので、少々入手しにくい酒ですが、割と近くの駅に扱っているお店を見つけたので、近々トライしようと思います。

 

 

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