グルジア改めジョージアのワイン。赤は何度か飲んだことがありますが、白は初めて。ブドウを皮、種、茎ごと素焼きの壺=クヴェヴリ(QVEVRI)に入れ、さらにそれを地中に埋めて、発酵、熟成するそうです。この製法もまたクヴェヴリと呼ばれ、ユネスコの世界遺産(無形文化遺産)に登録されています。
白ワインの名前は「キシ・クヴェヴリ(KISI QVEVRI)」。キシは、ジョージア固有のブドウ品種です。瓶入りもあるようですが、今回はたまたま陶製のボトルを見つけ、即、買い!
SANTOKUでした。時々、珍しいものを売ってます。
皮、種、茎ごとブドウを使っているので、色合いは、強く黄色みを帯びています。日本ワインで最近流行の「オランジュ」の趣。能書きには、「やや甘口」とありますが、どうしてどうして、濃厚で、柑橘系のドライフルーツや生のグレープフルーツの香りと味があります。上品さはありませんが、ブドウそのものの味わいを余すところなく伝えてきます。
ジョージアがあるコーカサス地方は、ブドウのふるさとと言われています。ブドウの原種はここで生まれたと。そして、ワイン造りは8000年前から。人類史に思いを馳せる一杯となりました。
しかし、どうも、ジョージアという呼称には慣れません。グルジアだよね(笑)。
追記:
YouTubeにクヴェヴリを紹介する短編映画がありました。美しいです。