ヒューガルデン・ホワイトを巡って

20060222ベルギーのヒューガルデン・ホワイト(Hoegaarden Biere Blanche)と言えば、世界で最も有名な白ビール。程良い酸味で、爽やかな味わいだ。パリのブラッセリーでも、ヒューガルデン・ホワイトの「生」が楽しめる店がかなり増えている(日本ではホントに限られた店だけ)。

そのヒューガルデンは、現在、世界最大のビール会社インベブ(InBev)社に、一ブランドとして所有されており、なんと、同社はベルギー・ヒューガルデン村にあるヒューガルデンのルーツとも言える醸造所を閉じ、市民や労働者から大きな反発を食っているらしい。

インベブ社は買収を繰り返して、今や世界最大のビールメーカー(醸造量ベースで世界の13%を占めるとか)になったそうだ。別に会社が大きくなっても、マイナーブランドのビールを大切に世界中へ届けてくれるなら良い。しかし、古い醸造所を次々と潰しているあたり、どうも信用できない感じだ。

日本ではベルギービールの輸入と併せて、ベルジアンビア・カフェを展開し始めている。ビールファンとしては、とにかく行ってみるしかないのだが、インベブ社には、それぞれのビールの歴史と文化を大切にしたブランド展開をお願いしたいものだ。