再び、西荻で相米慎二を想う

映画監督・相米慎二の命日は9月9日。五節句のひとつ「重陽の節句(菊の節句)」だ。神も仏も信じない私だが、いつも、「9月上旬→五節句のひとつ→重陽の節句→9月9日」という回路で思い出している。
私にとって相米さんとの思い出の場所である西荻の台湾料理屋『珍味亭』の主人から、「今年も命日に、当時のスタッフが来たよ」と聞いた。「うちで一次会で、看板までいたよ。あとは、二次会に流れたね」と。この店の看板は11時。あいかわらず映画の人たちはすごい飲み方をする。
最近、番組企画のためのリサーチで、相米さんの資料映像を見た。なんと、『きょうの料理』に出演。三枝成彰さんの「男の料理」のゲスト(食べる役)だった。例のボソボソとした調子で、恥ずかしそうにしゃべっていた。そうだったよな~と、懐かしかった。
相米さんの遺作は『風花』。命日は「菊の節句」。だいぶん遅れてしまったが、日本酒に菊の花びらを浮かした菊酒で、相米さんを偲ぼうかな…

