情報：
     西荻窪駅周辺に数店舗を構えるやきとり屋。西荻で飲んだことのある人なら、必ず知っている名物店。特に美味しいわけではないけど、お酒と色々なつまみを安く楽しめるのが何と言っても魅力。飲んで喰って一人二千円でいけちゃうのは今時珍しいでしょう。終戦直後から続く西荻線路脇飲屋街の中心的なお店。店自体の歴史は確認したことはないけど、５０年近いのでは…

独断と偏見：
「焼鳥屋」ではない「やきとり屋」。メインのメニューは焼きトンで、ちゃんと炭火焼きです。一本９０円、一本単位で注文を受けてくれます。私がよく利用する南口店では、タン、カシラ、ナンコツなどの他にタンシタ、テッポウなどが並ぶことも…

何と言ってもＢ級である！何と言ってもガード下である！中央線沿線飲み助連盟としては、この店を認めないわけにはいかない！
かつては皆、やきとりを中心に頼んでいたのですが、最近は、野菜の煮物やお浸し、刺身や揚げ物とメニューのバラエティが広がり、やきとりは数本しか食べないお客が多くなりました。私自身も、そういう飲み方･食べ方です。戎にはヘルシー嗜好を敏感にキャッチした優れた経営感覚が見て取れるのですよ。

働いているのは、若い方は体育会系の学生バイトが中心と見えます。若い頃、バイトで入ったまま店に居付いて、３０代、４０代、あるいは５０代まで、この店で働き続けている人もいるようです。因みに現在の南口店の店長は、学生時代から戎にいて、もう２０年はいるのでは…

ここ数年、都心部へも進出しており、有楽町や、なんと恵比寿のガーデンプレイスにも出店。基本的には西荻の店と同じ値段でやっているそうなので、ペイするのか心配になってしまうほどです。しかし、ガーデンプレイス３９Ｆの戎じゃ落ち着けそうもないな〜

『戎』という命名、ちょっとやりすぎる（飲りすぎる？）と『戒』になるというのが、何とも言えませんネ。そこまで考えた末の店名なのかどうかは知りませんが…（25/03/2000記）