芳醇旨口のスパークリング

cimg0297やけに人気の日本酒、『獺祭(だっさい)』。山口県岩国の旭酒造です。
杜氏無し、コンピュータコントロールの酒造りで注目され、磨き二割三分とか三割九分とか、山田錦を磨き上げた吟醸酒を自慢にしています。吟醸香と言われる果実香が強く前面に出て、ワインに親しんだ欧米人にも、日本酒にあまり親しみのない日本人にも(笑)、受けるのは納得。ただ、個人的な好みとしては、甘過ぎです。

昨今、日本酒の世界では、「甘口復権」と言われています。しかし、「甘口」と「旨口」を混同してはいけません。濃厚系の代表格『菊姫』(石川県白山)が主張するのは「濃醇旨口」。『獺祭』は「芳醇旨口」と言われますが、私に言わせれば「芳醇甘口」。何かが足りない。あるいは、フルーティな「芳」が強すぎるのか…

しかし、その獺祭で頭を下げざるをえないのが、「発泡にごり酒 スパークリング50」。久々に近所のスーパーに登場。気がついたら買い物カゴに入ってました(笑)。
この酒は、果実香と炭酸の辛さのバランスが絶妙!当然のことながら、上澄みだけ飲むのと、にごりと上澄みを混ぜて飲むのでは味わいが異なります。上澄みだけ飲むと、獺祭ならではの甘さが全面に出てくるので、私流は、最初の一口だけ上澄みを飲んだら、ゆっくりと瓶を回して、にごりを全体に馴染ませます。こうすると、品は少し下がりますが、日本酒らしい米の味が出てくるんです。たぶん、獺祭にしては低い50%という精米度が影響しているのでしょう。

しかし、杜氏なしの日本酒造りは、日本酒文化と呼べるのか?それは、浅薄な文明に過ぎないのではないか… 深い疑問を抱えつつも、今宵は獺祭スパークリングを楽しみました!

 

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