ジョージアの白ワイン

cimg0320グルジア改めジョージアのワイン。赤は何度か飲んだことがありますが、白は初めて。ブドウを皮、種、茎ごと素焼きの壺=クヴァヴリ(QVEVRI)に入れ、さらにそれを地中に埋めて、発酵、熟成するそうです。この製法もまたクヴァヴリと呼ばれ、ユネスコの世界遺産(無形文化遺産)に登録されています。

白ワインの名前は「キシ・クヴァヴリ(KISI QVEVRI)」。キシは、ジョージア固有のブドウ品種です。瓶入りもあるようですが、今回はたまたま陶製のボトルを見つけ、即、買い!
SANTOKUでした。時々、珍しいものを売ってます。

皮、種、茎ごとブドウを使っているので、色合いは、強く黄色みを帯びています。日本ワインで最近流行の「オランジュ」の趣。能書きには、「やや甘口」とありますが、どうしてどうして、濃厚で、柑橘系のドライフルーツや生のグレープフルーツの香りと味があります。上品さはありませんが、ブドウそのものの味わいを余すところなく伝えてきます。

ジョージアがあるコーカサス地方は、ブドウのふるさとと言われています。ブドウの原種はここで生まれたと。そして、ワイン造りは8000年前から。人類史に思いを馳せる一杯となりました。

しかし、どうも、ジョージアという呼称には慣れません。グルジアだよね(笑)。

追記:
YouTubeにクヴァヴリを紹介する短編映画がありました。美しいです。

 

芳醇旨口のスパークリング

cimg0297やけに人気の日本酒、『獺祭(だっさい)』。山口県岩国の旭酒造です。
杜氏無し、コンピュータコントロールの酒造りで注目され、磨き二割三分とか三割九分とか、山田錦を磨き上げた吟醸酒を自慢にしています。吟醸香と言われる果実香が強く前面に出て、ワインに親しんだ欧米人にも、日本酒にあまり親しみのない日本人にも(笑)、受けるのは納得。ただ、個人的な好みとしては、甘過ぎです。

昨今、日本酒の世界では、「甘口復権」と言われています。しかし、「甘口」と「旨口」を混同してはいけません。濃厚系の代表格『菊姫』(石川県白山)が主張するのは「濃醇旨口」。『獺祭』は「芳醇旨口」と言われますが、私に言わせれば「芳醇甘口」。何かが足りない。あるいは、フルーティな「芳」が強すぎるのか…

しかし、その獺祭で頭を下げざるをえないのが、「発泡にごり酒 スパークリング50」。久々に近所のスーパーに登場。気がついたら買い物カゴに入ってました(笑)。
この酒は、果実香と炭酸の辛さのバランスが絶妙!当然のことながら、上澄みだけ飲むのと、にごりと上澄みを混ぜて飲むのでは味わいが異なります。上澄みだけ飲むと、獺祭ならではの甘さが全面に出てくるので、私流は、最初の一口だけ上澄みを飲んだら、ゆっくりと瓶を回して、にごりを全体に馴染ませます。こうすると、品は少し下がりますが、日本酒らしい米の味が出てくるんです。たぶん、獺祭にしては低い50%という精米度が影響しているのでしょう。

しかし、杜氏なしの日本酒造りは、日本酒文化と呼べるのか?それは、浅薄な文明に過ぎないのではないか… 深い疑問を抱えつつも、今宵は獺祭スパークリングを楽しみました!