その名は Début

CIMG2122珍しい日本酒を飲みました。
福岡県久留米市、若竹屋酒造場の『Début』。家の近所にある、ちょっとこだわりの酒屋で購入。曰く「ワインの味わいを目指した日本酒らしいです」と。
なるほど、瓶はワインボトル様で、ラベルはまさにワイン。その名も「Début」(デビュー:初登場、初舞台の意)はもちろんフランス語。

飲んでみると、全然ワインではない!(笑)精米度が75%と低いので、しっかりと米の味のする日本酒です。
調べてみると、蔵は元禄12年(1699年)創業、酵母は明治28年(1895)に史上初めて分離された清酒酵母の源菌を使っているそう。この酒、いわれが深いぞ!

瓶に惹かれて、最初はワイングラスで飲んでみましたが、香り(におい)が強くなりすぎて、これはNG。麹そのものにおいが、やや漬け物的にも…
一般的に日本酒はワインよりも香りが強いので、「香りを溜める働き」を強めたワイングラスで飲むと、本来の味わいを邪魔するにおいが立ってきます。
日本酒は、ぐい呑みから香りをこぼしながら飲むのがよいのです。そして、そのこぼれる香りが魅力的であってこそ日本酒なのです!おそらく。

さて、王道ともいえる蛇の目のぐい呑みで味わうと… 淡麗系だが、酸味が強め。精米度は低いのにしっかり果実香があります。深い味わいです。
無濾過生原酒なので、色は黄色目。度数は17度もあるので、チビチビと。

ところで、
なぜ、Débutなの?
なぜ、ワインボトルなの?
蘊蓄自慢があってよいはずなのに、若竹屋酒造場のホームページ(14代目当主の個人ページ)には、なにも書いてありません。だいたい、この酒=Débutに関する記述が一切ない!
年間100本しか出さない酒らしいので、変に注目されても困るのか…
逆に、発信しないことの強み、発信しないことの価値を感じてしまいます。
えっ、ここで私が書いていること自体が本末転倒(笑)。
なんとも、いろいろと考えさせられる一本ではありました。

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