世界のビール

世界のビール


ベルギー

シメイ・ブルー

デュベル

ヒューガルデン・ホワイト

レフ・ヴィエーユ・キュヴェ

イギリス

サミュエルスミス・ペールエール

サミュエルスミス・テディポーター

マッキュワンズ・スコッチ・エール

トラックエール・ハウス・エール

ジョンブル・ビター

オールド・ペキュリアー

ドイツ

アインガー・セレブレーター

ミュンヒナー・キンドル・ヴァイス・ビール

アメリカ

シェラ・ネバダ・ペール・エール

アンカー・リバティ・エール

レッド・フック・インディア・ペール・エール

メキシコ

ドス・エキス


chimay シメイ・ブルー(ベルギー)
ベルギーのトラピストビールの最高峰。今でも修道院で作っている。ブルーの他に、ホワイト、レッドがあるが、順にコクが弱くなる。「濃い」ビールが好きな人にはうってつけ。輸入元の小西酒造のコメントは、「ビールのロールスロイス」と書いてあるが、それを聞いた修道士達が、「シメイにはロールスロイスのような故障はない」と言ったとか…
酵母入りで、瓶内で二次発酵が進んでいる。三種類の瓶の大きさがあるが、大きい方が美味しい。これは、瓶内発酵の具合が違うからだという人もいる。

duvel デュベル(ベルギー)
モルトの風味は強いが、ベルギービールにしてはドライ。独特の青臭さから、かつてのサントリーの純生を連想するのは怒られそうだが、私はそうだった。
特製のグラスの底に細工がしてあって、注ぐと一筋の泡が立つ仕掛けになっている。
色の美しさから、“黄金ビール”と呼ばれている。

leffe レフ・ヴィエーユ・キュヴェ(ベルギー)
修道院ビール。
果実のような酸味と甘みがあり、ほとんどワインの味わいだ。口腔内に含み喉に移すときには、結構強烈な苦みを感じさせる。一口で三回は別の味を醸し出す。こういうのを飲むと、ビールの世界の広さと深さが実感できる。
好き嫌いはあると思うが、ベルギービールの一方の頂点か…
スパイスとしてコリアンダーが加えてある。
冷やしすぎは禁物だが、ぬるくなると苦さだけが立ってくるという、飲み方の難しいビールでもある。

現在、ベルギービール大流行のパリでは、レフの「生」にお目にかかることもある。文字通りフレッシュな味わいで、瓶詰めとはひと味違う。北駅(Gore du Nord)周辺のブラッセリーがお薦め。(2002.08追記)

hoegaard ヒューガルデン・ホワイト(ベルギー)
ベルギーのホワイトビール。小麦そのものを加えて、ほのかな酸味と爽やかさを出している。
同じ小麦入りビールではドイツのヴァイッエンが名高いが、こちらは小麦麦芽を使用している。
ベルギービールは味や香りが強いのでたくさん飲めないが、これならいけます!

ベルギー製ホワイトビールは、フランス(特にパリ)でも大流行しており、多くのブラッセリーでフューガルデンを始めとするホワイトビールの「生」を飲むことができる。特にベルギー方面への玄関口となる北駅(Gore du Nord)周辺がお薦め。(2002.08追記)


paleale サミュエルスミス・ペールエール(イギリス)
オーソドックスなエールだ。
飲み口、喉越しとも爽やかで、生意気を言わせてもらえば、エールの入門編といったことろか。
ホップはあまり強くないので、苦みを求める向きには、もの足りないかも知れない。完成された味という感じで、安心して飲める。

porter サミュエルスミス・テディポーター(イギリス)
イギリスの黒ビール、ポーターの内、日本で手に入りやすいのはこれ。  泡立ちもしっかりしているし、味も良い。
イギリスの黒ビールというとスタウトに行きがちだが、ポーターの方が馴染みやすい香りだ。
もともとは、ポーターがスタウトのルーツだという説もあるが、現状のポーターは、スタウトとエールの中間的性格を持っているようだ。

johnbull ジョンブル・ビター
一口飲むと、ややうすい感じのするエールだが、肉類との愛称は抜群。
例えば、ソーセージなどの脂っぽさを上手く緩和してくれる。

peculir オールド・ペキュリアー
シークストン(Theakston)という有名なマイクロブルワリーで作られている安くて美味しいエールだ。近所の酒屋で330円だった。
苦みは弱く口当たりはソフト。ほのかなコーヒー香がある。世界のビールの味の幅を知る上で、一度飲んでみる価値があるだろう。
シークストンは家族経営の小規模ブラワリーで、オールド・ペキュリアーの他にも、ベスト・ビター、XBといったビールを作っているらしいが、日本ではまだ見かけない。

アインガー・セレブレーター(ドイツ)
ドイツのボックというタイプの黒ビールだ。アルコール度数7.3%と高くヘビィなビール。
本来はお祝い用のビールらしい。  

シェラ・ネバダ・ペール・エール(アメリカ)
シェラ・ネバダは、アメリカのマイクロブルワリーブームの先駆けとなったブルワリーの一つ。開設は1981年だ。
北カリフォルニアのレストランやバーで結構見かける。
バランスの良い典型的なエール。
カリフォルニアで飲んだので、日本に入っているかどうかは不明。  

マッキュワンズ・スコッチ・エール(イギリス)
かなり“濃い”エールだ。
焙煎香もあり、スタウトに近い感じさえする。甘みも十分にある。口の中で転がして味わうことを求められる美味しいビールだ。  

トラックエール・ハウス・エール(イギリス)
スコットランドの古城で作られている手作りエール。330mlで700円位するから、かなり高いビールだ。
「ダークモルトのナッツ香とオーク香が絶妙のバランスを醸し出している」(マイケル・ジャクソン)と言われているが、私には値段ほどの価値は見いだせなかった。

アンカー・リバティ・エール(アメリカ)
アンカー・スティーム・ビアは、1890年代にサンフランシスコに開かれた、古手のマイクロブルワリーだ。
リバティ・エールは、かなりホップが強いエールで、苦みが利いて美味しい。現在、西海岸で作られているエールで、リバティ・エールを範として造られているものも多い。

rh_ipa レッド・フック・インディアン・ペール・エール(アメリカ)
インディア・ペール・エール(IPA)とは、イギリスが植民地としていたインドにビールを持ち込む際、「長い船旅でも腐らないビールを」ということで作られたホップ思い切り効かせたエールだ。イギリスでは、お目にかかったことは無いが、アメリカのマイクロブルワリーでは何カ所かで作られていて、レストランでも人気になっている。
レッドフックは1981年にワシントン州シアトルに設立されたマイクロブルワリーで、アメリカの地ビールブームを起こしたマイクロブルワリーの一つだ。そのレッドフックのIPAは、まさに王道を行くIPA。苦い! しかし爽快!
今年(2003年)、アメリカでレッドフックIPAの生を飲む機会があったが、それには及ばないにせよ、瓶詰でも焙煎香が程良く感じられ上出来と評価できる。

ドス・エキス(メキシコ)
清涼感が売りのコロナだけをメキシコビールと思っていると、ドス・エキスには驚かされる。琥珀色で“濃い”ビールだ。分類上は、ウィーンタイプに入るらしい。
飲み方は、やはり塩とライムをお供に、メキシコスタイルで決めたい。

kindl ミュンヒナー・キンドル・ヴァイス・ビール(ドイツ)
ババリア王室醸造所直系のミュンヘン・ホフブロイハウスが作るヴァイツェンだ。清涼感と酸味が売り物の小麦麦芽使用のビール。
新宿のドイツ料理店“ホフブロイハウス”でしか飲めないと思っていたが、新宿東口の高野に発見、すぐさま買い込んだ。
他のヴァイツェンと較べるとコクが強く旨みがある。注意すべきは冷やしすぎないこと。このビールには独特の甘みがあり、それは冷やしすぎると出てこない。今回は、グラスの底に残った3センチくらいで、この甘みを知ることが出来た。温度計で測りながら飲んでいるわけではないので、正確に何度とは言えないが、一般的な日本の冷蔵庫の温度では低すぎるようだ。次は、野菜室で試してみるつもり。

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